継ぎ研究室

リノベーションの期間はどれくらい?工程別スケジュールと引っ越しの段取り

2026.07.10

この記事の結論

リノベーションの期間は、フルリノベーションで相談から引き渡しまで半年〜1年が目安です。設計に1〜3か月、施工に2〜4か月かかります。入居希望日の8か月〜1年前から相談を始めると、余裕を持って進められます。

リノベーションの期間の目安|まず全体像

リノベーションにかかる期間は、工事の規模によって数週間から半年以上まで幅があります。部分的なリフォームなら数日〜数週間、住まい全体を作り変えるフルリノベーションなら、最初の相談から引き渡しまで半年〜1年が一つの目安です。「思ったより時間がかかる」と感じる方が多いのは、実は工事そのものより、その前の設計や打ち合わせに時間がかかるためです。

逆に言えば、時間の使い方を最初に理解しておけば、慌てることはありません。全体の見通しを持ち、各工程で何が起きるかを知っておくことが、心にゆとりを持ってリノベーションを進める第一歩になります。

期間の見通しを最初に持っておくと、仮住まいの手配や引っ越しのタイミング、入居希望日からの逆算がしやすくなります。ここでは、工程ごとにどのくらいの時間がかかるのか、そして期間を左右する要素や、引っ越しの段取りまでを具体的に解説します。

工程別のスケジュール

相談・現地調査(約2〜4週間)

最初の相談から、建物の調査までの期間です。物件をこれから探す場合は、ここに物件探しの時間が加わります。物件探しは数か月かかることも珍しくないため、全体スケジュールを考えるうえでは大きな要素です。中古物件を買ってリノベーションする場合は、物件探しとリノベーションの相談を並行して進めると、時間を有効に使えます。

プラン・設計(約1〜3か月)

もっとも時間をかけたい工程です。間取りや素材、設備を一つずつ決めていきます。打ち合わせを重ねるほど完成度が上がるため、焦らないことが大切です。ここで手を抜くと、住み始めてからの後悔につながります。じっくり向き合う価値のある期間です。

見積もり・契約(約2〜4週間)

プランに基づいた詳細見積もりを確認し、納得したうえで契約します。

施工(約2〜4か月)

解体から始まり、下地・設備・仕上げへと進みます。フルリノベーションでこのくらい、部分工事ならもっと短くなります。工事中は、解体で見つかった状態に応じて計画を微調整しながら進むため、ある程度の余白を見込んでおくと安心です。天候や資材の入荷状況によっても前後することがあります。

竣工検査・引き渡し(約1週間)

仕上がりを確認し、手直しを経て引き渡しとなります。図面どおりに仕上がっているか、設備が正しく動くかを一つずつチェックする大切な工程です。気になる点はこの段階で遠慮なく伝えましょう。この検査をしっかり行うことが、引き渡し後のトラブルを防ぐ最後の砦になります。急がず、細部まで一緒に確認することをおすすめします。

期間を左右する4つの要素

同じリノベーションでも、期間に差が出るのはなぜでしょうか。主な要素は4つあります。1つ目は工事の規模。全面か部分かで大きく変わります。2つ目は間取り変更の有無。壁の撤去や水回りの移動を伴うと工期が延びます。3つ目は素材・設備の納期。輸入建材や人気設備は取り寄せに数週間〜数か月かかることがあり、決定が遅れると全体が遅れます。4つ目は建物の状態。解体後に想定外の劣化が見つかると、補修のぶん延長することがあります。

とくに見落とされがちなのが、設計・打ち合わせの期間です。ここは自分たちの決断のスピードが直接影響します。「なかなか仕様が決まらない」と工期はどんどん後ろにずれます。逆に、優先順位を決めてテンポよく判断できれば、スムーズに進みます。打ち合わせの前に「これだけは譲れない点」「迷っている点」を家族で整理しておくと、決断が早まり、工期短縮にもつながります。設計者からの提案を待つだけでなく、施主側も主体的に関わることが、結果的にスムーズな進行を生みます。

住みながら?仮住まい?期間への影響

全面改修では仮住まいが基本で、その期間は施工期間(2〜4か月)に、引っ越しの前後を加えて考えます。仮住まいの契約は、工期の遅れも見込んで、施工期間より1〜2か月ほど余裕を持たせておくと安心です。一方、部分的な工事なら住みながら進められることも多く、その場合は工事による生活への影響を最小限にする工程が組まれます。

たとえば、水回りを使えない期間が最小限になるよう工事の順番を工夫したり、生活スペースと工事スペースを分けたりといった配慮です。住みながらの工事は、日々のほこりや音などのストレスも伴うため、どこまで住みながら可能かは、事前に会社とよく相談して決めることが大切です。

仮住まい期間中は、家賃に加えて、引っ越しが往復2回分かかります。この費用と手間も、期間の計画に含めておきましょう。工期が延びると仮住まい費もかさむため、スケジュール管理は費用管理でもあるのです。仮住まい先は、荷物の量や通勤・通学のことも考えて、早めに探し始めるのがおすすめです。工事が始まってから慌てないよう、契約前から準備しておくと安心です。

工事内容別・期間の早見表

代表的な工事について、施工にかかるおおよその期間をまとめます。あくまで目安ですが、計画の出発点にしてください。壁紙の張り替えは1部屋で1〜2日、住まい全体でも数日程度。キッチンの交換は2〜5日、ユニットバスの交換は4〜7日ほどです。トイレの交換なら半日〜1日で終わります。

一方、間取り変更を伴う部分リノベーションは2週間〜1か月、フルリノベーション(スケルトン)は2〜4か月が目安です。複数の工事をまとめて行う場合は、単純な足し算にはならず、並行して進められるぶん短縮されることもあります。たとえば内装と設備を同時期に進めるなど、工程を上手に組み合わせることで全体の日数を圧縮できるのは、経験のある会社ならではの段取りです。この早見表で全体の見通しを持ちつつ、正確な工期は現地調査のうえで会社に確認するのが確実です。同じ工事名でも、建物の状態や仕様によって日数は前後します。あくまで目安として捉え、余裕を持った計画を立てましょう。

引き渡しから逆算するスケジュールの立て方

「子どもの入学までに」「今の賃貸の更新前に」など、入居したい時期が決まっている場合は、そこから逆算して計画を立てます。フルリノベーションなら、入居希望日の8か月〜1年前には相談を始めるのが理想です。設計に時間をかけ、素材の納期にも余裕を持たせられるため、慌てずに良い住まいをつくれます。

逆に、期間がタイトだと、じっくり検討できずに妥協が生まれたり、納期の都合で選べる素材が限られたりします。時間に追われた決断ほど、後から悔いが残りやすいものです。時間は、住まいの質に直結する資源です。かけた時間のぶんだけ、住み始めてからの満足は大きくなります。YES archi LAB では、設計から施工まで社内で一貫して手がけるため、工程の引き継ぎがなめらかで、無理のない現実的なスケジュールをご提案できます。

なお、引っ越しシーズンや年度末などの繁忙期は、工事の予約が取りにくかったり、資材や職人の手配に時間がかかったりすることがあります。時期に融通がきくなら、繁忙期を避けることで、よりスムーズに進められる場合もあります。また、複数社に相談して工期の見積もりを比べると、その会社の段取り力も見えてきます。

入居希望日が決まっている方は、早めのご相談をおすすめします。

よくある質問

リノベーションはどれくらいの期間がかかりますか?

フルリノベーションなら相談から引き渡しまで半年〜1年が目安です。部分的な工事なら数週間で終わることもあります。

リノベーションの工事期間だけならどのくらいですか?

全面改修の施工期間は2〜4か月が目安です。間取り変更や特注品の有無で変動します。

入居希望日が決まっている場合、いつ相談すべきですか?

フルリノベーションなら入居希望日の8か月〜1年前が理想です。設計と素材の納期に余裕を持たせられます。

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監修:YES archi LAB(株式会社イエスリフォーム)/東京・都心の高級リノベーションの建築デザイン会社